最近、他人に迷惑をかけている動画や犯罪の動画などがニュースになっています。
動画サイトを使用する上でのモラルが問われる時代となりました。
これから動画を配信する人はどのような点に気を付ければよいのでしょうか?
近年、誰でも動画サイトで動画を配信することが出来るようになり、
より一層、配信側のモラルと受信側のメディアリテラシーが問われています。
【どのような動画が問題となったのか?】
ここ数年で、あらゆる迷惑動画がメディアで取り上げられました。
記憶に新しいのは、スーパーでお菓子に爪楊枝を差し込んだり万引きしていた事件でしょうか。
犯人は当時19歳の少年でしたが、窃盗などの疑いで逮捕されました。
逃亡の様子すらも動画にアップするなど、動画サイトのモラルが話題になった事件です。
最近では、一般人に迷惑をかけるだけの動画や、
窃盗などの犯罪に抵触していると考えられる動画なども取り上げられていました。
コンビニおでんをつんつんしたり、配送業者にチェーンソーで乗り込んだり、
モラルの欠片もない動画が、視聴者の注目を集めたわけです。
本来テレビ番組が放送される前には、必ずモラルを持ったチェックが行われます。
いわゆる自主規制と言うやつで、業界のタブーなどを予め放送する前に排除するのです。
書籍の出版などでも同じことが行われています。
動画配信者の中には、テレビがつまらないと動画と比較して揶揄している人もいますが、
大きく違うのはこの点なのでしょう。
確かに、寛容な内容を配信できる動画は、面白いという面では幅が広いツールですが、
モラルチェックが甘いというデメリットもあるのです。
【なぜ迷惑動画が増えたのか?】
これまでもSNSなど、自己表現できるツールにおいて問題が多々ありました。
ツイッターや掲示板を使った犯行声明や、他者への誹謗中傷は珍しくありません。
動画サイトも多くの人が参入できるようになって、同じ状況になったと考えられます。
表現が簡単にできるのは一見良いことかもしれませんが、
それに対して責任や自覚がないと、他人への迷惑を考えない動画に繋がってしまうのでしょう。
さらに動画サイトが、迷惑ネタへとつながりやすい理由がもう一つあります。
それは動画サイトを利用する多くの配信者が、広告収入を目当てとしている点です。
広告収入を多く得るためには、再生数を上げる必要があります。
そして、再生数を上げるためには、話題にする必要があるわけです。
この話題にするという点において、「他人がやらないこと」を突き詰め、迷惑ネタに繋がってしまうのかもしれません。
炎上商法に近いものがありますが、
バズるという観点を勘違いし、非人道的な行為に走ってしまうわけですね。
【迷惑動画を出さないためにはどうするか?】
こうした迷惑動画を出さないための方法はいくつか考えられますが、
最もポジティブなものは、配信者が自分の動画に自覚と責任を持つことです。
確かに動画サイトに初心者でも手軽に乗り出せるようになったのは良いことです。
しかしその反面、モラルの無い人でも簡単に動画をアップできるようになってしまいました。
動画を配信する以上、きちんとした自覚を持って行うことが大切なのです。
他の対処法は、どれもネガティブなものばかりです。
いつの日か、動画サイトに規制や制約がかかってしまうことも考えられます。
しかしそうなったら困るのは動画配信者です。自分の首を自分で絞めることになりかねないのです。
またこれは難しいことですが、動画に切り込む法律が整備されるかもしれません。
いずれにしても、動画サイトにおける事件が問題視されてしまえば、
国や企業は、規制の対象にしてしまうのです。
ネタやアイデアに尽きることもあるとは思いますが、
再生数を上げる目的で迷惑ネタを持ち込むのは、いつか必ず身を滅ぼします。
これから動画をアップする初心者はもちろんのこと、
現在動画をあげているすべての配信者は、気を付けるようにしたいものです。