話題になっている「Youtuberの平均給料は747万円」というニュースについて
2017年2月に発売した、「女性の給料&職業図鑑」という本。
シリーズもので、これまでにも職業図鑑を出してきましたが、今回は女性に特化したもの。
この中で紹介されている「YouTuber」という職業について、
ネットなどで波紋を呼び、一躍ニュースにまでなりました。
今回はその事実と、それに関する真偽について迫りたいと思います。
【YouTuberの平均月収は747万円】
この本で紹介されたYouTuberの平均月収は、なんと「747万円」。
これは月収の数字ですから、年収にしたら9000万円を超えます。
他の職業で平均月収が100万円を超えているのはごくわずか。
多くの職業が20万円~40万円の中で、この数値はずば抜けていると言っていいでしょう。
しかしこれ、本当でしょうか?ここには2つの問題点が存在します。
①何を持ってYouTuberとしているのか?
いわゆる「ユーチューバー」という職業は何を持って定義されるのでしょうか。
現在動画サイトが台頭してきており、配信者に参入する人が増えているのは事実です。
しかし広告収入で稼げるのはごくわずかな人たちで、
8割の人は月1000円程度の広告収入しかもらえていないと言われています。
2017/3/21のヒカキンさんの動画で、ヒカキンさんが語っていましたが、
広告収入だけで食っていける人をYouTuberと呼ぶのがふさわしいでしょうか?
ここら辺の定義があいまいですね。ライターとか自由業に近いですね。
②どのデータで「平均月収」を割り出しているのか?
平均と言っても、どの値を参考にしているかによって大幅に数字は変わります。
この本は、2016年5月の再生数ランキングトップ20から給料を予測し、
動画再生数に平均的広告収入額1.1円をかけたものを平均月収としたとのこと。
これは簡単に言えば、数多いるユーチューバーのトップだけを計測した値。
現実を正確にとらえているとはとてもじゃないですが言えませんね。
はじめしゃちょーさんやヒカキンさんレベルの人たちだけを計測しているともいえます。
この対象となった値には、8割の月収1000円程度の人たちは入っていないわけです。
ここがこの数字のトリックとも言えるでしょう。
本当に正確な値を取るならば、データ集計が大変ですが中央値を取るべきですね。
【YouTuberは儲かるのか?】
先ほども説明した通り、8割の人は月収1000円程度と言われています。
広告収入だけで食っていける人は、ほんの数パーセントとも言われているのです。
その数パーセントに入るには、やはり並々ならぬ努力が必要そうですね。
特に日本のユーチューバー達は毎日更新が通例になっていますし…。
しかし、昨今、気になるニュースが飛び交っています。
それは海外の広告代理店が、youtubeから退いたというニュースです。
過激な動画などに広告を載せたくない!という企業がどんどん撤退しているようです。
youtubeやそれに伴う配信者は広告収入から収益を得ているわけですから、
これがなくなるというのは大変なことです。
グーグルは何らかの対策を練っていると思われますが、
ユーチューバーだけで食っている人も危険になるかもしれません。
youtubeも結局のところ、多くの人にとっては副業の一つです。
アフィリエイトやドロップシッピングなどにも近しい存在と言えます。
ひとえに「平均」を取ることは出来ませんが、
努力やかけた労力に対して、いずれは収益が増えていくのかもしれません。