体温で溶けるガリウムを使えば、様々なモノを作れます!

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2017/7月に入ってから、YouTuberのセイキンさんが良く取り上げている「ガリウム」。
金属とはいえその特徴的な性質から、 名前を知っている人も多いでしょう。
セイキンさんの動画ではガリウムの紹介はもちろんのこと、
その性質を利用して、ハンドスピナーを作る!みたいな動画もありましたねw
気になる動画は、記事の最後に貼っておくのでぜひご覧ください。
今回は、そんな「ガリウム」についてまとめたいと思います!
【ガリウムとは?】
ガリウムとは、現代でも欠かせない、半導体や発光ダイオードの原料ともなっている元素です。
自然の鉱物から採れるというよりは、
アルミニウムや亜鉛などの金属を製錬する際に、副産物として採れるようです。
その特徴は何と言っても、融点が低いこと!
融点とは物質が液体になる温度のことですが、それがなんと30℃以下。
つまり、手で触るなど体温だけでも液体になってしまう金属なのです。
逆に冷やすとまた固体に戻るので、形を変えやすい金属とも言えますね。

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【ガリウムの注意点】
ガリウムは、すでに紹介した通り、体温で溶ける特徴を持つ金属です。
しかし、その使用には注意点があります。
ガリウムは、他の金属を侵食するという特徴があるのです!
ある実験では、硬い放熱板にガリウムをのせて8時間を置くと、なんと放熱板が割れたそうです。
他にもネットでは、iPhoneなどを破壊してしまう衝撃動画なども挙げられています。
したがってガリウムを使うときには、他の金属と一緒にしない注意が必要です。
またガリウムを触ると、手が黒くなるのもデメリット。
実験をする際には、理科の先生などの監修のもとで行うのが良いかもしれません。
ガリウムは原子番号31番の物質です。
小中学生の自由研究などにもオススメですよ!
特に2016年にはニホニウムが113番の元素として決定されたので、タイムリーです!

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【ガリウムの入手方法】
ガリウムを入手するなら、ネット通販が手っ取り早いでしょう。
僕がよく利用するAmazonでは、残念ながら見当たりませんでしたが、
そういった金属を扱っているサイトもあるので、検索してみるのが良いと思います。
ただし、小中学生の自由研究として扱うには、少々お高め。
5gで2,000円~3,000円が相場で、
成型に使うなら量も必要になるので、結構な値段がしてしまいます。
【性質を利用して様々な実験を!】
ガリウムが体温で溶け、冷やすと固まる性質を利用して、様々なモノに応用できます。
セイキンさんの動画では、ハンドスピナーやコインを作っていました。
型さえきちんと作れば、たいていのものを金属で作ることが可能です。
これは小中学生の自由研究や自由工作にも使えそうですね!
確かに時間をかけて作っても、手の体温で溶けてしまうので展示には注意が必要ですが、
お手製の型も一緒に展示すれば、何度でも成型することが可能です。
ぜひ興味がある人は、使用に気を付けつつ、
ガリウムを購入して色々なものを作ってみると面白いでしょう!
人の体温で融ける金属ガリウムでハンドスピナー作ってみた!!DIY Gallium Fidget Spinner