同性愛の苦悩を描いた作品、ぜひ読んでほしいです!
本日は、一つの作品について紹介したいと思います!
その名も「彼岸花の雫」という本です。
【彼岸花の雫とは?】
彼岸花の雫は、古賀丈さんが描く同性愛をテーマにした作品。
自費出版の扱いで販売はAmazonのみ、ペーパーバックのみというのが惜しいですが、
同性愛をありのままに描いた点が、当事者の人たちを中心に注目を集めています。
【描かれる同性愛の苦悩】
彼岸花の雫は、わずか100ページにも満たない短い書籍ですが、
中身は大きく分けて2つの項目に分かれています。
前半=同性愛者の少年を主人公にしたストーリー
この本の前半部分は、いわゆる「短編小説」になっています。
同性愛の悩みを抱えた主人公が、妖精と出会うところから物語は始まります。
自分の性との向き合い方がありありと書かれる一方で、
カミングアウトと生きることへの希望へと物語が進んでいきます。
後半=作者の半生を描いた自叙伝
この本の後半部分は、同性愛者の筆者の半生が緻密に描かれています。
同性愛を認知した中学生時代の話から、
自分の生き方について悩んだ高校時代、周囲へカミングアウトをした大学時代と、
性的少数者の悩みが細かく書かれています。
同じ悩みを持つ人は共感できたり、勇気づけられたりすることもあるでしょう。
また異性愛者の人も、こういった悩みを抱えている人がいるのかと言うきっかけにもなります。
【市民権を得つつある同性愛】
最近では、同性愛をはじめとするLGBTも市民権を得ているように思います。
2018年1月~3月までフジテレビで放映されていたドラマ「隣の家族は青く見える」。
コチラの作品には、同性愛カップルが1つの家族の在り方として描かれています。
眞島秀和演じるわたるんと、北村匠海演じる朔のいわゆる「わたさくブーム」は、
全国の女性を筆頭にツイッターなどでも騒がれていましたね。
こうしたドラマなどを通して、同性愛の在り方が正しく描かれるのは良いことですね。
まだ多くの人が知らない現状があると思うので、
影響力のあるテレビドラマなどで描かれると、理解の幅が広がることでしょう。
【性的少数者を理解するための作品】
昨今セクシャルマイノリティに光が照らされている中で、
この「彼岸花の雫」はある種、 同性愛者の実情を描いている作品と言えます。
前半は物語調なので読書感覚で誰にも読み進めやすく、
後半は筆者の半生が描かれており、リアルに感じることができるでしょう。
他にも同性愛をテーマにしている作品はたくさん存在します。
今回はその中でも、とっつきやすく読みやすい作品を2つだけ紹介します。
前述した「隣の家族は青く見える」もとても楽しい作品です!
現在、豊島区議員をしていらっしゃる石川大我氏のこちらの作品もお勧め。
「ボクの彼氏はどこにいる?」は数少ない同性愛をテーマにしたエッセイです。
もう10年近く前の作品になりますが、とても同性愛者の現状をありありと書いています。
またマンガで同性愛を理解したいのであれば、こちらがおすすめ。
「しまなみ誰そ彼」 は、こちらも同性愛者の主人公の心をうまく描いた作品。
色々な人たちが登場するので、エンタメ作品としても楽しめます!

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- 作者: 鎌谷悠希
- 出版社/メーカー: 小学館
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以上、今回は同性愛をテーマにいくつかの作品と共にご紹介しました。
ぜひ興味がある方は、気軽に読んでみてくださいね!